県北地域で作れる、倒れにくい早生の飼料用米水稲新品種「岩手122号」
作物研究室・水稲育種チームでは、飼料用米の需要の高まりを受け、平成21年より農研機構東北農業研究センターおよび地方独立行政法人青森県産業技術センターと「東北地域中北部向け多収稲品種の共同育成」の共同研究を行っています。東北農業研究センター(秋田県大仙市)で交配した後、沖縄県石垣島で選抜用の種子増殖を行い、その後、当研究室に材料を移し、「つぶみのり」と「つぶゆたか」に替わる品種開発を行っています。
岩手県で主に栽培されている飼料用米品種のうち「つぶみのり」は、多収ですが、倒れやすいことと、県北地域では熟期が遅く収量が不安定になりやすい欠点がありました。そこで、当研究室では、“「つぶみのり」より早い熟期(早生)”で、“倒れにくい”、“つぶみのり並に多収”の「岩手122号」を育成しました。近いうちに「岩手122号」の新名称(品種名)が発表されるとともに、平成30年春より飼料用米専用品種として県北地域を中心に一般作付けが開始されます。

撮影:平成29年10月10日、北上市

撮影:平成28年9月25日、北上市
(技術部作物研究室 主任専門研究員 小舘 琢磨)
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