イチゴ栽培は冬が本番!? ~ 四季成り性2年作型+木質バイオマス活用
南部園芸研究室(陸前高田市)では沿岸地域の復興に向け、食料生産地域再生のための先端技術展開事業(通称:先端プロ)により、四季成り性イチゴ「なつあかり」の2年作型、木質バイオマスを活用した促成イチゴの実証研究を行っています。
四季成り性イチゴ「なつあかり」の2年作型は、東北農研で育成された「なつあかり」を使用して同一株を2年栽培するものです。育苗費や育苗労力が半減でき、国産の出荷量が少ない6~11月に出荷が可能で、単価が現行より46%向上します。現在、平成28年3月16日に定植した「なつあかり」にクラウン温度制御、電照等を行い、平成29年10月末までの総収量が13.1トン/10アール/1.8年となっています。今後もクラウン温度制御、電照、冬期加温等を実施し、平成30年2月の栽培終了時点で目標の16トン/10アール/2年を目指しています。
一方、木質バイオマスを活用した促成イチゴは、木骨ハウス、薪ストーブ(加温タンク付スーパーゴロン太)、杉粉砕培地を使用した閉鎖型システムを利用して栽培しています。平成29年9月19日に定植したハウスでは、薪ストーブによる空気加温と貯水槽加温でイチゴの株とクラウンを同時に温め、生育促進を図っています。
これからイチゴの栽培が本格化してきます。当研究室では視察等の受け入れを行っていますので、イチゴに興味のある方はぜひいらして下さい。お待ちしております。
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四季成り性イチゴ「なつあかり」の栽培状況
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木質バイオマスを活用した促成イチゴ栽培
(技術部南部園芸研究室 南部園芸研究室長 有馬 宏)
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