雑穀の魅力をみんなで再発見 ~「シリアルサミット2017 in かるまい」開催

ページ番号2005132  更新日 令和4年5月24日

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 軽米町は、アワ、キビ、アマランサス、エゴマ、タカキビなど、多くの種類の雑穀が古くから生産されている全国でも非常に珍しい雑穀の総合生産地となっています。しかも日常食として雑穀を利用する文化が根付いており、町では「かるまい雑穀王国」と銘打って雑穀を活用した町づくりを進めています。

 平成29年9月24日、町内の農村環境改善センターにおいて、雑穀の魅力を地元の一般住民により理解してもらうために「シリアルサミット2017 in かるまい」が開催されました。前年に引き続いて2回目となるこのイベントは、雑穀を「シリアル」と捉えて気軽に利用しましょう、という趣旨で軽米町商工会が事業主体となって行われました。当日は、雑穀を用いた様々な食材が500円で食べられるフードコーナーや、雑穀を用いたケーキが楽しめるカフェ、町内の雑穀を用いた「かるまいブランド認証商品」の展示販売など多彩な催しが行われ、約270名が来場しました。

 雑穀料理コンテストも開催され、最優秀には軽米高校の鶴飼美月さんの「シリアルパウンドケーキ」が選ばれました。料理コンテスト審査委員長となったホテルニューオオタニの中島総料理長の講評では、軽米町産の雑穀は非常に高いブランドとなっていることなどが紹介され、参加者は雑穀の魅力について再発見する1日となりました。県北農業研究所も雑穀のパネル展示等を行い、雑穀の姿の美しさや大きさ、生産技術の開発状況について紹介しました。

 地元では、エゴマ専用のコンバインや高性能の色彩選別機が導入されるなど生産技術の改善も行われています。県北農業研究所では生産技術を中心に今後も雑穀を活用した地域振興を支援していきます。

  • コンテスト最優秀受賞のパウンドケーキの写真

    コンテスト最優秀は高校生のパウンドケーキ

  • 成果展示の様子の写真

    実物大雑穀写真や成果を展示

(県北農業研究所作物研究室 首席専門研究員兼作物研究室長 高橋 好範)

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