農業研究センターの支援に感謝状 ~ ホップの農薬登録拡大

ページ番号2005252  更新日 令和4年5月27日

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ホップでの防除試験の様子の写真
ホップでの防除試験

 岩手県は、国内のホップの作付面積のおよそ半分を占める第1位の産地です。ビールメーカー各社との契約栽培により農家所得に寄与しているところですが、ホップに使用できる農薬が少ないことから病害虫の防除に苦慮していました。

 そこで、平成26~27年に岩手県ホップ連合会では、、農林水産省の補助事業(地域特産物への農薬適用拡大加速事業)を活用し、ホップに対する農薬登録拡大に必要な試験データの蓄積に取り組みました。農業研究センターでは、ホップにおける新規農薬の登録を推進するために、適用拡大する農薬の選択、効果試験、限界濃度薬害試験、作物残留試験等に全面的な支援を行いました。

 その結果、アリエッティ水和剤(べと病)、ナリアWDG(べと病、うどんこ病)、オンリーワンフロアブル(うどんこ病)、ランマンフロアブル(べと病)、アグリメック(ハダニ類)の5剤がホップに登録拡大となりました。ごく短期間に一つの作物に対して、これほど多くの農薬が登録されるのは極めて希なことです。

 こうした当センターの支援に対して、平成28年4月14日に全国ホップ連合会からお礼状が届きました。また、6月17日には岩手県ホップ連合会から実務担当者に対して感謝状が授与されました。我々にとっては、このように生産者から直接感謝されることは何よりも嬉しいものです。私たちはこれからも現場で利用できる技術の開発に努めていきます。

作物残留試験の試料調製の様子の写真
農家も作物残留試験の試料調製をお手伝い

(環境部病理昆虫研究室 病理昆虫研究室長 大友 令史)

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