特性の優れる雑穀の育成を目指して ~ 岩手生物工学研究センター&岩手大学との連携
県北農業研究所では、公益財団法人岩手生物工学研究センター(以下、生工研)と連携して、稈長(茎の長さ)が短く、機能性成分を多く含むなど優れた特性を備えた雑穀品種の開発を進めています。
そのなかでもアワについては、多収、大粒で玄穀が濃い黄色の「ゆいこがね」(平成25年育成)を原品種として突然変異処理を行った集団や、「ゆいこがね」と稈長や穂の抽出(穂首)が短い系統を交配して得られた集団を用い、「ゆいこがね」よりもさらに特性の優れる新品種の育成を目指しています。
平成28年6月10日、晴れ渡った空の下、県北農業研究所内のほ場において、生工研からは職員16名が、また独自に雑穀の研究を進めている岩手大学からも学生が4名参加し、約10,000個体の雑穀の苗を移植しました。今後は、県北農業研究所では定植した雑穀の稈長や出穂日などの特性の評価や優良個体の選抜を行い、生工研ではこれらの材料を用いて遺伝子解析を行う予定です。
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青空の下、折爪岳をバックにアワを移植しました
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作業が無事終了、お疲れ様でした!
(県北農業研究所作物研究室 主任専門研究員 高草木 雅人)
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