「銀河のしずく」も「岩手118号」もこうして生まれた ~ 所内一斉田植えを行いました
遅ればせながら、はじめまして。平成「27」年度採用の作物研究室の藤岡智明(ふじおか・ともあき)と申します。水稲育種チームに配属され、奨励品種決定試験予備調査やDNAマーカーを用いた有望系統の選抜などを担当しています。
さて、農業研究センターでは、平成28年秋にデビューする「銀河のしずく」、平成29年デビュー予定の「岩手118号(金色の風)」などの水稲新品種の開発を行っており、センター内の水田には、毎年様々な種類の稲が植えられています。今回は、当センターの田植え作業について、ご紹介します。
新品種の開発では、ある組み合わせから生まれた子供たちを、何世代にも渡って選抜を繰り返し、最終的に1つの品種として育成していきます。そのため、センター内の水田1枚1枚には、約2,000もの系統や個体が植えられています。これらの田植え作業の大部分は手植えで行うため、担当職員だけでは手が足りません。そのため毎年、センター職員に加え中央普及センターおよび隣接する公益財団法人岩手生物工学研究センター職員に協力していただき、「所内一斉田植え」として職員一丸となった田植え日が設けられています。
平成28年の所内一斉田植えは、5月24、26日の両日に行いました。参加した職員の中には田植え初体験の人もおり、なかなか苦戦している様子も見られましたが、昔ながらの手植え作業を経験する貴重な機会となっています。昔ながらの手植えと最先端の育種技術の融合により、「銀河のしずく」や「岩手118号」は誕生したのです。
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所内一斉田植えの様子
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田植え後の圃場風景
(技術部作物研究室 専門研究員 藤岡 智明)
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