伝統行事の一端を担って ~ 牛馬の寄託放牧が始まりました

ページ番号2005268  更新日 令和4年5月27日

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 畜産研究所外山畜産研究室では、毎年5月中旬から10月下旬まで、民間牛馬の放牧事業を行っています。平成28年は、雪解けは早かったものの気温が低温で推移したことから牧草の生育が心配でしたが、馬は5月16日から、牛は5月20日から、それぞれ放牧を開始することができました。

 馬の放牧頭数は、種馬1頭、成雌5頭、明け2歳(育成雌)2頭、子馬2頭の合計10頭で、盛岡市の生産者等6戸からお預かりしています。これらの馬たちは、6月11日に行われる「チャグチャグ馬コ」で行進する予定であり、畜産研究所としても、200年以上の歴史を持つ伝統行事のお手伝いしていることを誇りに感じながら、適切な管理に努めています。

 また、牛については、近隣の農家が飼養している日本短角種をお預かりしています。4戸の繁殖農家から、繁殖雌牛56頭、子牛38頭、合計94頭が入牧しており、県有の種雄牛を「まき牛」として混牧し、自然交配により100%の受胎率を目指して管理しているところです。

 秋には、預かった子牛が大きく育ち、短角牛の市場において高値で取引されることを期待しています。預託農家の皆様との連携を密にしながら、全力で管理してまいります。

草を食べる放牧牛の写真
入牧時の検査を終えて草をはむ放牧牛
撮影:平成28年5月20日、小石川試験地にて

(畜産研究所外山畜産研究室 専門研究員 飯村 太一)

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