木骨ハウスでトマトの栽培が始まりました!
南部園芸研究室(陸前高田市)では、津波被災地域の営農再開および中山間地域の営農規模拡大にむけて、沿岸地域に適した園芸用ハウスの開発およびトマト・イチゴの省力・低コスト化栽培に取り組んでいます。地域資源である気仙杉を用いた園芸用ハウス(以降、木骨ハウス)の開発では、初期設計の木骨ハウスから採光性や耐久性を改良したハウスを平成27年9月に完成させました。ハウスは軒高が3.5メートルあり鉄骨ハウスと同等の栽培空間を持ち、様々な園芸作物が栽培できるハウスとなりました。
トマトは、被災地域でも初年度から安定多収を実現できる技術を開発することを目的として、杉樹皮を粉砕した培地を用いた隔離床で養液栽培を行います。品種は「りんか409」を用い、平成28年3月10日に定植を行いました。収量は10アールあたり30トン水準を目標に、翌年1月くらいまで長期にわたり栽培を行っていきます。
なお、本研究は農林水産省「食料生産地域再生のための先端技術展開事業(通称:先端プロ)」で実施しており、いつでも見学可能ですので、見学希望の際は当研究室までご連絡下さい。また、セミナーも随時開催いたします。その際はお知らせいたしますので、参加をお待ちしております。
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新規木骨ハウスの外観
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木骨ハウスの内部およびトマト栽培の様子
(技術部南部園芸研究室 専門研究員 太田 祐樹)
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