県内黒豚の生産振興に向けて ~「第1回岩手県バークシャー種研究会」を開催しました

ページ番号2005227  更新日 令和4年5月27日

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 畜産研究所では、平成18年度に黒豚(バークシャー種)を導入して以来、県内飼養農家とともにバークシャー種の種豚の改良や供給を行うなど生産振興に努めてきました。バークシャー種飼養農家は戸数が少なく、相談できる相手が少ないことや、衛生管理の面からもお互いに往来できないことが課題となっていました。

 そこで畜産研究所では、平成27年度にバークシャー種飼養農家を巡回し、(1)研究会の設立の賛同の有無、(2)どのような会にしたいか、(3)畜産研究所等の支援機関に対する要望などの聞き取り調査を行い、8戸の農家より賛同を得て「岩手県バークシャー種研究会」の設立に至りました。

 平成28年11月25日、記念すべき第1回目の研究会には、生産者6名と関係者の計15人が集まりました。畜産研究所からは、バークシャー種に対する試験研究内容の紹介、中央家畜保健衛生所からは、冬期に流行しやすい疾病対策について情報提供を行いました。併せて生産者同士での情報交換や試験研究で生産された豚肉の試食会を実施し、研究会全体を通じ活発な議論がなされました。また、生産者同士が名刺や携帯電話の番号を交換する場面も見受けられ、本研究会が生産者のネットワーク構築にも役立っていると感じました。

 本研究会を通じて、生産現場で抱える問題点や支援機関への要望の拾い上げ、また、畜産研究所の研究成果等を広く伝達する場となることを期待しています。

  • 研究会の様子の写真

    研究会の様子

  • 豚肉の試食の様子の写真

    豚肉の試食

(畜産研究所家畜育種研究室 専門研究員 佐々木 康仁)

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