「命」の尊さに思いを馳せて ~ 畜産研究所「畜魂祭」を開催しました
平成28年10月31日、畜産研究所では毎年恒例の「畜魂祭」を執り行いました。当研究所で飼育し試験研究に供試した家畜に対して、感謝と慰霊を込めて鈴木茂・農業研究センター所長並びに各家畜管理室代表より献花を行いました。そして畜魂に対し1分間の黙とうを行い、鈴木所長が慰霊のことばを述べられました。
(慰霊のことば)
岩手県農業研究センター畜産研究所畜霊祭にあたり、当所を代表してここに謹んで慰霊の言葉を述べさせて頂きます。
平成27年10月29日から平成28年10月31日までのこの1年間、畜産業の発展と技術の研究開発のために、多くの家畜が供され、御霊となられました。私どもは、この家畜たちの大切な命をいただくことによって、貴重な研究成果が得られ、学会等において数多くの成果を発表することができました。本日ここに、本所の関係職員が一同に会し、私たちのために尊い命を提供することとなった家畜たちに対して、哀心より感謝の意を表するとともに、命の尊さを再認識し、家畜たちの霊魂を慰め、安らかに眠っていただけるよう、心より冥福を祈ります。
今日の畜産技術の目覚ましい進歩は、多くの家畜の尊い命の上に成し遂げられたものであることを皆が常に思い出さなければなりません。私たちは、命を頂いた家畜たちに報いるためにも、これからも一層、適正なる家畜の飼養と実験に努めて参りますとともに、得られた貴重な成果を、速やかに社会に提供して、貢献していくことに努めます。
結びに、私たちは、技術の研究開発のために命をいただいた多くの家畜たちに対し、ここに謹んで感謝と敬意を表し、私たちの命と健やかな生活が家畜たちの尊い命のうえに成り立っていることを深く心に刻み、そして、試験研究に供する家畜を適正な管理の下で飼養し、畜産業の振興に寄与できる有用な研究成果を不断に生み出すという私たち畜産研究所の使命をこれからも果たしていくことを誓い、慰霊のことばと致します。
農業研究センター所長 鈴木 茂
畜産研究所では、これからも家畜の命を大切にしながら皆様のお役に立てるよう試験研究を続けていきます。
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家畜への感謝を込めて献花(1)
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家畜への感謝を込めて献花(2)
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畜魂碑に供えられた供物と花(1)
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畜魂碑に供えられた供物と花(2)
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厳粛な面持ちで整列する職員一同
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「慰霊のことば」を読み上げる鈴木所長
(畜産研究所総務課 主幹兼総務課長 千葉 良)
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