先端プロ「中山間地域における施設園芸技術の実証研究」中間検討会を開催しました
南部園芸研究室(陸前高田市)では沿岸地域の復興に向け、「食料生産地域再生のための先端技術展開事業(先端プロ)」により、地域の森林資源を有効活用し、中山間地域ならではの施設園芸におけるイニシャル・ランニングコストを低減した雇用型経営を構築するとともに、経営体の育成・定着を図ることを目的として、トマト・イチゴを中心とした施設園芸技術の実証研究に取り組んでいます。
平成28年9月27~28日に開催した中間検討会では、実証内容を確認するために改良型木骨ハウスや足場ハウスの環境制御を活用したトマト栽培等、初期型木骨ハウスでのイチゴの周年栽培や木質バイオマスの取組等について現地検討を行いました。また、中間実績検討では、構成機関が実証研究している(1)低コスト耐候性ハウス実用化技術、(2)地域木質資源を活用した低コスト暖房技術、(3)中小園芸施設の効率的管理技術、(4)収益性の高い園芸品目の技術に関する16課題の進捗状況等について議論を深めました。
出席者からは「生産者に普及できる技術が確立されつつあるので、もう一歩頑張って欲しい」、「開発した技術を生産者に使ってもらうため、今後何を行う必要があるか考えて欲しい」、「研究成果として生産者に役立つものをたくさん出して欲しい」等の意見が出されました。
先端プロの実証研究期間は残り1年半です。限られた期間の中で英知をフル活用しながら研究成果を出し、その成果を普及させるために積極的に取り組んでいきたいと思います。
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現地検討の様子
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中間実績検討の様子
(技術部南部園芸研究室 南部園芸研究室長 有馬 宏)
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