眼に効く、体に優しい、ほうれんそう栽培 ~「ほうれんそうセミナー」を開催しました

ページ番号2005567  更新日 令和4年9月21日

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 平成27年9月4日に「軽米地区県公所合同一般公開デー」の一環として「ほうれんそうセミナー」を開催しました。

 内容の1つめは、機能性食品制度や「ルテイン」についてです。皆さんは「ルテイン」をご存知でしょうか?目の老化防止に役立つということでサプリメントでも販売されている機能性成分です。食に関する健康志向が高まる中、食品の特徴をアピールするため機能性表示されている食品を見かけるようになりました。この「ルテイン」が、なんとほうれんそうにも含まれているのです!

 ただ、ほうれんそうの機能性表示を行うためはルテイン濃度の規格を設定することが必要ですが、まだまだわからないことが多く、現在、県北農業研究所では、ルテインについて宮城県および公益財団法人岩手生物工学研究センターと共同で、含有濃度の品種間差や時期的な変動などの実態を把握しているところです。

 内容の2つめは、「軽労生産システム」についてです。生産者および雇用労力の高齢化が進むなか、従来よりも少ない労力でほうれんそうが作れないか、ということを課題として試験に取り組んでいます。乗用管理機を軸として、播種、防除、収穫(根切り)の作業を行い、体への負担軽減や作業時間の短縮などに関する研究の状況や、機械作業がし易いハウスの紹介を行いました。講演後には、実際にハウスで乗用管理機を用いた作業の実演も行いました。あいにくの雨でしたが、82名という沢山の参加者の皆さんが最後まで熱心に見学、質疑されていました。

 今回ご紹介した研究内容を中心に、ほうれんそうの収益向上につながるよう、引き続き取り組んでいく予定です。

  • 「ほうれんそうセミナー」の様子の写真

    「ほうれんそうセミナー」の様子

  • 乗用管理機を用いた防除の様子の写真

    乗用管理機を用いた防除の様子
    乗用管理機+ブームスプレーヤー 1分/a

(県北農業研究所園芸研究室 主査専門研究員 星 伸枝)

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