生産拡大に向け、雑穀移植栽培名人の技を公開
県北農業研究所では、平成27年9月4日に「軽米地区県公所合同一般公開デー」において「雑穀セミナー」を開催しました。
雑穀は、近年急激に販売量が上向き需要に応じきれない状態となっており、生産量の拡大が大きな課題となっています。そこで今回のセミナーでは、雑穀の生産性を向上させるため、除草労力を大幅に削減することが可能な移植栽培に焦点を当てることとしました。
はじめに県北農業研究所が開発中の移植栽培法の状況を公開し、改良を進めているポット苗田植え機を用いた移植栽培技術の実演を行い、続いて二戸農業改良普及センターから、尾田川農園に設置した移植栽培実証ほの状況について報告しました。
また農家の優良事例として、葉たばこ経営のなかに雑穀移植栽培を導入して省力的に安定多収を実現している荒川忠男氏と、7ヘクタールの雑穀栽培を行うため、全面積を移植栽培によって実践している上野剛司氏の講演が行われました。上野氏が開発した「幸せの黄色いおはぎ」の紹介・試食もあり、40名余りの参加者はいずれも活発な質疑応答を交わしました。
県北農業研究所では、今後も生産者の意見を取り入れながら、雑穀の生産性改善に向けた技術開発に取り組んで行きます。
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大型雑穀栽培農家の上野氏の講演
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乗用ポット苗田植え機による移植実演
(県北農業研究所作物研究室 主任専門研究員 高草木 雅人)
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