中山間・沿岸地域の農業生産法人が本音で語る交流会
県北農業研究所では、平成27年7月14日に研究所内及び二戸市金田一の試験ほ場において、中山間・沿岸地域で水田農業を主体として経営に取り組む農業生産法人の広域的な交流会を初めて開催しました。
中山間・沿岸地域は、水田面積が少なく冷害のリスクが高い事などから経営品目の多角化やリスクの分散が必要であり、内陸平坦地域とは異なった営農体系の構築が求められています。また、沿岸部では津波の被害から復旧した水田での本格栽培が始まり、地域農業の復興が急務となっています。県北農業研究所では、こうした地域に適用できる営農体系の構築を目指して、二戸市の農業生産法人金田一営農組合と協力して研究を進めています。
当日は、二戸市から金田一営農組合、軽米町からアグリプロ軽米、久慈市から宇部川ファームの3つの農業生産法人及び関係機関合わせて約20名が参加しました。参加者は、作業を省力化する乾田直播や湛水直播を中山間・沿岸地域で実施するコツや、水田大豆の中耕除草の方法、多角化の一方策として、プール育苗跡地を利用した野菜の水耕栽培の実証を見学し、水田作業等の省力化や余剰労力の活用法といった新たな技術・経営の方向や法人の課題等について夜遅くまで熱心に語り合いました。
中山間地で頑張る農業法人同士が「本音で語り合った」情報交換は、大変に参考になったとの声が多く、今回をきっかけに技術向上や経営改善に向けて交流を続けて行く事を確認しました。
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交流会に集まった法人代表・関係者
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大豆現地実証ほ場を見学しながら意見交換
(県北農業研究所作物研究室 作物研究室長 髙橋 好範)
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