雨よけほうれんそうの軽労化システム構築をめざして ~ 専用規格ハウス+乗用トラクタによる一貫機械作業

ページ番号2005574  更新日 令和4年9月21日

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 岩手県内の雨よけほうれんそう産地では、高齢化が進み規模が縮小しているため、担い手が従来より少ない労力で規模拡大できる栽培技術が求められています。県北農業研究所では、平成27年度から作業の機械化によるほうれんそうの大幅な軽労化をめざす研究を行っています。この研究は、機械作業がしやすいようにパイプハウスの規格を改良するとともに、これまで手作業で行っていた種まき、防除、収穫をすべて小型の乗用トラクタに着けた各作業機で行うものです。

 平成27年7月22日、場内に建設した専用規格のハウスで根切り機を使った収穫作業の調査を行い、根切り後の株の拾い上げ作業が非常にラクに早くできることを確認しました。この研究は、機械メーカーである株式会社広洋エンジニアリングの協力の下、久慈農業改良普及センターの現地実証と同時進行で実施しています。当研究所では専用ハウスのニックネームを軽労・広洋・県北の頭文字を取って「Kハウス(仮称)」とし、実用化に向け研究を加速していきます。

 平成27年9月4日の午前10時30分から正午まで、当研究所の一般公開デーにおいて「ほうれんそうセミナー」を開催し、「Kハウス」の紹介と根切り機をはじめ各作業機の実演を行いますのでぜひお越しください。

  • 根切り機でほうれんそうを収穫中の写真

    「Kハウス」と根切り機
    作業機の後方のほうれんそうは根が切れている

  • 根切り機で収穫したほうれんそうの写真

    根切り機で収穫したほうれんそう

(県北農業研究所園芸研究室 主査専門研究員 長嶺 達也)

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