かん水で若樹の生育を後押し ~ りんごフェザー苗樹のかん水試験
果樹研究室では、平成25年度から陸前高田市米崎町において、ポット養成苗による大苗移植栽培法とフェザー苗注養成技術を組み合わせた早期多収で省力的なりんご栽培を実証しています。
りんごフェザー苗樹は、根量が少ない若木時代は、かん水により果実が肥大し樹体の生育が良好になるとされています。また、現地実証圃は砂質土で乾燥しやすいことから、かん水が有効と考えられます。そこで、果樹研究室では、かん水がフェザー苗樹の樹体生育や果実品質に与える影響を検討することとし、平成27年6月17日に実証圃に点滴かん水装置を設置しました。
本装置は、日射量に応じ一定時間自動的にかん水するもので、平成27年は7~8月の高温・乾燥期を中心に稼動することとしており、試験結果は成果が得られ次第お知らせしていきたいと考えています。なお、本試験は農林水産省委託事業「食料生産地域再生のための先端技術展開事業(通称:先端プロ)」により実施しているものです。
注)フェザー苗:植物ホルモン剤(ベンジルアミノプリン液剤(商品名:ビーエー液剤))により、側枝を多数発生させた苗木。
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かん水装置本体
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かん水チューブ設置状況
(技術部果樹研究室 主査専門研究員 大野 浩)
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