雑穀栽培の除草作業を大幅に省力化 ~ 雑穀機械移植実演会を開催

ページ番号2005602  更新日 令和4年9月21日

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 平成27年6月3日、県北農業研究所作物研究室は、軽米町で雑穀の生産・加工・販売を手がける尾田川農園のほ場を会場に、雑穀機械移植実演会を開催しました。雑穀栽培は主に直まきで行われていますが、生育初期に雑穀と雑草を見分けて除草するのはかなりの労力を要する作業であり、その省力化が課題となっています。

 当日は、雑穀栽培農家や関係者など約80名が参加しました。まず、移植栽培によって除草労力が軽減でき虫害も減少する事など、移植栽培の利点を説明し、その後苗の作り方などを紹介しました。雑穀の移植栽培については研修会等で何度か取り上げてきましたが、実際に苗を手にした経験の無い参加者も多かったようで、苗の作り方などについて細かく質問していました。その後、実際にアワ新品種「ゆいこがね」の苗をほ場に植える作業を体験しました。

 手作業での移植体験の後、当研究所で改良したポット苗田植機による機械移植の実演を行いました。担当研究員が移植爪の形状の改良や覆土輪の装着など4つの改良点を説明した後植付を行うと、参加者は移植速度が速い事に驚いたようで、熱心に移植精度を確認したり、移植機について質問したりしていました。今回の会場は、機械移植栽培の実証展示ほ場として活用し、雑穀栽培の省力化や面積拡大につなげていくことにしています。

  • アワの苗を手植え中の写真

    アワの苗の移植を手作業で体験
    自作の穴あけ器を使って移植穴をあけて苗を植え付けました

  • ポット苗田植機による移植実演の様子の写真

    畑移植用に改良したポット苗田植機による移植実演
    448穴の育苗箱で育てた苗を機械で植え付けました

(県北農業研究所作物研究室 作物研究室長 髙橋 好範)

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