一粒一粒、人の「目」でチェック!! ~ 大豆の原種生産
大豆の原種生産の目標は、異品種の混入がなく、発芽が良く、品種の特性をしっかりと備えた品質の高い種子をつくることです。
農業研究センターでは、適切なほ場利用による異品種混入や連作障害の回避、堆肥投入や緑肥利用による地力増強、明きょ設置や深耕による排水対策、適期の播種、中耕除草、病害虫防除による優良種子の生産に日々努めています。また、異品種の混入を避けるため、品種ごとに専用の収穫、乾燥・調製機械を設定しています。
選別にあたっては、粒選機や色彩選別機を使用していますが、最終的には人の目でチェックを行います。例年12月~3月にかけて、機械では選別し切れなかった障害粒を一粒一粒選り分け、より高品質な原種を採種ほに提供できるよう頑張っています。
人の目でチェックできるのは、1時間に約1.5kg程度となります。定期的に休憩時間を設けて選別作業を行っていますが、一日中選別作業をしていると、夜な夜な夢に大豆が出てくるとか……。
岩手県の新たな主力品種になると期待されている「シュウリュウ」の原種生産も本格的になりました。これからもしっかりコツコツと、岩手県の大豆生産を支えていきたいと思います。

(技術部作物研究室 主査専門研究員 小原 公則)
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