地域資源活用のすゝめ ~「イチゴ栽培および木質資源の有効活用セミナー」開催
南部園芸研究室は、県内外の研究機関や地域企業とともに、農林水産省の「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」により、地域の間伐材を活用した低コスト耐候性木質製園芸ハウス(通称:木骨ハウス)の開発や、木質資源を活用したイチゴ栽培などについて実証研究を行っています。
平成28年3月1日、この実証研究を紹介するセミナーを当研究室にて開催しました。セミナーには約40名の生産者や関係者が参加し、木骨ハウスの特性や薪ボイラーを用いた局所加温技術、一季成り性品種及び四季成り性品種を用いたイチゴ周年栽培技術について理解を深めました。
木骨ハウスの見学では、イチゴの栽培状況のほか、局所温度制御装置や薪ボイラー、当センターが開発した閉鎖型高設栽培システム等の設備を確認しました。参加者からは「この装置の価格は?」「高温時の軟果対策は?」「薪の含水量は?」等の様々な質問が出され、「新たにイチゴ栽培に取り組んでみたい」との声も聞かれました。また、改良前後の木骨ハウスを見比べて、参加者は採光性が改善されたことを実感していました。
今後もセミナーの開催などを通じて生産者や関係者との情報・意見交換を行いながら、普及に向けた実証研究に取り組んでいきます。
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イチゴ周年栽培の実証ほでの説明
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改良した木骨ハウスでの見学の様子
(技術部南部園芸研究室 専門研究員 千葉 彩香)
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