甘さも歯ごたえもしっかり! ~ 種子繁殖型イチゴ新品種「よつぼし」の試食会を開催
陸前高田市にある技術部南部園芸研究室では、平成27年12月18日にイチゴの新品種「よつぼし」の試食会を開催しました。近隣の生産者や関係機関など13名が参加し、果実の試食やほ場見学等を行いました。
「よつぼし」は、三重県、香川県、千葉県と農研機構九州沖縄農業研究センターが育成した種子繁殖型の品種です。イチゴは、ほとんどの品種がランナーで増殖する栄養繁殖型ですが、親株と子株がランナーで繋がっているため、親株の病害虫が子株に伝染してしまうといった問題や育苗の省力化が課題となっています。
しかし、「よつぼし」は他の多くの野菜と同様に種子で増殖できることから、病害虫に感染していない健全な株を容易に得ることができ、また苗生産や育苗の省力化が可能です。さらに、購入したセル苗をほ場に直接定植するといった作型も提案されており、現在多くの人に注目されている品種です。
試食会では、参加者から「甘い!」「果実が硬くてしっかりしている!」等の声があがり、「よつぼし」がおいしい品種であることが確認できました。一方で、参加者の意見から、作型の検討が必要だということも確認できました。今後は、岩手県での栽培に適した作型を中心に「よつぼし」の研究に取り組んでいく予定です。
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「よつぼし」の試食の様子
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ほ場見学の様子
(技術部南部園芸研究室 技師 鈴木 朋代)
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