子牛たちの晴れ舞台 ~ 今年も短角牛市場に上場しました

ページ番号2005324  更新日 令和4年9月21日

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 平成27年10月28・29日の両日、雫石町の中央家畜市場で日本短角種子牛のセリが行われ、外山畜産研究室からも5月から10月の期間、母牛と一緒に放牧して育てた子牛36頭を上場しました。当日は県内外から多くの購買者が訪れ、朝早くから繋ぎ場では熱心に品定めを行う姿が見られました。

 今季の市場は前年に比べ上場頭数はやや少なくなりましたが、全体の平均価格が452,040円(税抜)と、高値となった前年度より更に3割近くも高く、子牛を連れてきた農家の表情は明るく笑みがこぼれ、私達も牛を引く手に力が入りました。当研究所としても外山畜産研究室始まって以来の売り上げとなり、常日頃から牛の管理を行っている技能員や、飼料の給与量調整や病気の治療を行っている研究員にとっても大きな励みとなりました。

 自分達が育てた牛が高値で取引されるのはうれしいことですが、一方、繁殖用の雌牛や肥育用の素牛を確保するためには今までよりも多くの投資が必要ということでもあり、増頭や更新を考えている農家にとっては悩ましい情勢となっています。今後は、このような状況を踏まえた試験研究の方向性も考えていく必要があると考えています。

  • 繋ぎ場での仕上げ作業の様子の写真

    繋ぎ場ではブラシがけなど最後の仕上げ中
    緊張しているのか落ち着きがない牛もいます

  • セリ直前の入場通路の写真

    セリにかけられる直前の入場通路
    落札された価格にどよめきが起きることも

(畜産研究所外山畜産研究室 技師 飯村 太一)

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