家畜の「命」に感謝を込めて ~ 畜産研究所「畜魂祭」を行いました

ページ番号2005326  更新日 令和4年9月21日

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 平成27年10月28日、畜産研究所では毎年恒例の「畜魂祭」を行いました。これは、当研究所で飼育し試験研究に供試した家畜に対して感謝の意を捧げ、その霊を慰めるものです。当日は、所内に建立された畜魂碑に渡辺所長並びに各家畜管理室代表が献花を行い、畜魂に対し1分間の黙祷を捧げました。

(渡辺所長あいさつの要旨)

  • 東日本大震災の発生から、すでに4年半が過ぎており、発生当初は輸入飼料の船が入る東日本の大きな港に隣接する飼料工場が一挙に機能を失い、また、福島県では取り残された牛が 離れ牛となり、さまよい歩き安楽死を余儀なくされるなど、東北の畜産現場がたちまち緊急事態に陥ったことを我々は決して忘れてはならない。
  • 特に、福島県においては、牛を安楽死させた一方で少しでも牛を生かすため、「牛が農地を守る」などと言って生かすための理由を関係者に訴えながら今に至っていると聞いている。
  • 福島県の経験からも分かるように、「家畜は命を我々人間に預けている」ということ、そして「我々人間はその家畜の命をいただいている」ということから、まさに「畜産は命の産業」であることを、我々は今一度肝に銘じなければならない。
  • 我々は、家畜の命に感謝申し上げ、試験研究に供している家畜を適正な管理の下で飼養し、その上で自信をもって研究成果を世に送り出すといった我々の使命を今後も果たしていく。

 畜産研究所では、これからも家畜の命を大切にしながら皆様のお役に立てるよう試験研究を続けていきます。

  • 献花と黙祷を行う様子の写真

    家畜への感謝を込めて献花と黙祷

  • 「畜魂碑」の写真

    「畜魂碑」

  • あいさつする渡辺所長の写真

    渡辺所長(写真左)のあいさつ

  • 所長あいさつを聞く職員一同の写真

    所長あいさつを聞く職員一同

(畜産研究所総務課 総務課長 谷地 誠)

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