震災からの果樹農業の早期復興を支援 ~「ブランド果実」推進会議・現地検討会を開催
果樹研究室では、東日本大震災によって大きな被害を受けた沿岸地域農業の早期復興を支援するため、農林水産省の「食料生産地域再生のための先端技術再生事業」(通称:先端プロ)を活用し、平成25年度から「りんご」「ゆず」「ぶどう」の3品目について県内外の研究機関・企業と共同して「ブランド化を促進する果実の生産・加工技術の実証研究」に取り組んでいます。
平成27年9月9~10日の2日間に渡り推進会議を開催し、本年度の研究進捗状況と研究方向について検討しました。10日は、陸前高田市で実証ほ場の状況を確認しながら意見交換しました。ぶどうでは、従来の栽培法である「長梢平棚仕立て」に代わり、「垣根仕立て」を導入し労働時間の5割削減を目指しています。実証経営体の有限会社神田葡萄園の熊谷社長からは、「垣根仕立て法で作業が楽になり、短期で結実が可能で収益につながる」との話があり、導入した仕立て法の省力効果と品種の収量性が確認できました。
この実証研究は平成29年度まで行う予定ですが、得られた成果を少しでも早く農業復興に活用してもらえるよう、現地研修会などを通して随時お知らせしていきますのでご期待ください。
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推進会議の様子
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現地実証ほ(ぶどう)での検討会の様子
(技術部果樹研究室 技師 柳本 麻衣)
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