DNAで牛の能力を評価する! ~「岩手県畜産技術連盟研究会」を開催

ページ番号2005560  更新日 令和4年9月21日

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 平成27年9月29日、県内の畜産関係の技術者や研究者等を会員とする岩手県畜産技術連盟の平成27年度研究会が水産会館(盛岡市)で開催され、畜産技術協会附属動物遺伝研究所の杉本所長から、畜産分野におけるゲノム情報の活用例について講演が行われたほか、当研究所からは、これまで岩手県が行ってきた家畜DNAの研究と、その活用について報告をしました。

 当研究所ではこれまで、特定遺伝子のDNAマーカーを用いて、本県肉牛集団における枝肉重量とBMSナンバー等の枝肉形質の関連を解析し、当該遺伝子が産肉性に及ぼす影響の程度などを明らかにすることにより、効率的で精度の高い種雄牛造成に役立ててきました。

 ホルスタイン種では、アメリカを中心にゲノム情報から全能力を推定し育種価を算出するという手法が実用化されています。現在岩手県においても動物遺伝研究所と共同で黒毛和種にこの手法を応用する方法を研究しており、実用化すればより能力の高い種雄牛を選抜できる可能性が高まります。

 畜産研究所は、岩手県から全国で活躍する種雄牛を作出するために、牛ゲノム選抜手法の確立に向けてさらに研究を進めていきます。

  • 講演を聞く参加者の写真

    講演を真剣に聞く参加者たち

  • 動物遺伝研究所・杉本所長の講演中の写真

    動物遺伝研究所の杉本所長による最先端のゲノム研究に関する講演

(畜産研究所家畜育種研究室 専門研究員 熊谷 祐宏)

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