実りの秋、雑穀でおいしく健康に ~ 一般公開デー「雑穀セミナー」を開催
キビの収穫が始まり実りの秋を迎える中、県北農業研究所では平成26年9月5日に雑穀セミナーを開催しました。「雑穀でおいしく健康に」がテーマの本セミナーは、9月5~6日にかけて当研究所を主会場に開催した「軽米地区県公所合同一般公開デー」のイベントとして実施したもので、生産者や実需者など約60名の参加をいただきました。
室内研修では、はじめに当研究所の作物研究室から「ゆいこがね」と「キビ岩手糯1号」の特徴やこれまでの品種と違う点について説明し、続いて公益財団法人岩手生物工学研究センターから、岩手県産のアワ・キビに含まれる機能性成分「ルテイン」について紹介していただきました。さらに、新品種を使った商品開発事例として、花巻市の株式会社マーマ食品から、ゆいこがねを使ったアワだんご「ほたるのおしり」の開発について発表がありました。
室内研修のしめくくりには、「ほたるのおしり」と、花巻市の株式会社ブルージュが「キビ岩手糯1号」を使って試作した「黄金きびブレッド」「雑穀ベーグル」「黄金きびシフォン」の試食を行いました。試作品のアンケートでは、今後の市販化に向けて大変参考になる前向きな意見が多数寄せられました。試食の後は、試験ほ場に会場を移し、畑地移植用に改良したポット成苗田植え機による移植実演を行ったところ、活発な意見が交わされました。
今回のセミナーで紹介した商品づくりの技術や、本県産のアワやキビに含まれる新たな機能性成分は、他産地の雑穀には無い大きな強みになるものと考えられます。今後も、より魅力的な雑穀産地を目指し、付加価値の高い雑穀品種の開発や移植栽培技術の確立などを進めていきます。
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室内研修の様子
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機械移植の実演
(県北農業研究所作物研究室 専門研究員 高草木 雅人)
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