小さなほ場でも楽々収穫! ~ 復旧水田での小型汎用コンバインによる夏ソバ収穫
プロジェクト推進室では、津波被災地での水田営農再開に向け、沿岸の立地条件に適した水稲・畑作物の省力・低コスト栽培技術の実証試験を行っています。
沿岸地域は、不整形かつ小区画のほ場が多いことから、大型汎用コンバインは水稲・畑作物の収穫には不向きで、水稲・畑作物それぞれで専用の収穫機を使い分ける必要があり、コスト上昇の要因になっています。そこで当室では、近年新たに開発された「小型汎用コンバイン注1」を活用して、水稲及び畑作物を1台で収穫することにより、コスト低減を図る作業体系の実証を行っています。
ソバは、茎の水分が高いためコンバインの中に詰まりやすく収穫が難しい品目ですが、8月7日に大槌町で小型汎用コンバインによる夏ソバの収穫を行ったところ、約30アールの圃場をトラブルなく収穫することができました。今後は、秋ソバ、水稲、大豆の収穫を行い、低コスト収穫技術の実証を行います。
注1 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構 生物系特定産業技術研究支援センターと三菱農機株式会社が共同開発し、4トントラックに積載可能な国内最小サイズの小型汎用コンバインです。
注2 本実証試験は、農林水産省委託事業「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」により実施しているものです。
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小型汎用コンバインによるソバの収穫作業
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収穫されたソバの子実
(プロジェクト推進室 主任専門研究員 臼井 智彦)
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