めざせ反収300kg! ~ 水田大豆の高単収総合実証試験

ページ番号2005649  更新日 令和4年9月27日

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 岩手県では、水田転換畑作物として大豆が広く生産されていますが、水田特有の土壌物理性(ほ場の排水不良や硬い耕盤層など)や土壌化学性の悪化(有機物や土壌改良剤投入不足による地力低下など)等により、収量が低い現状にあります。

 そこで、プロジェクト推進室ではこれらの問題を解決するため、平成25年度から土壌条件の改善や新品種の導入等の技術を総合的に組み合わせた「水田大豆の高単収総合実証試験」を実施しています。

 平成25年は、農業研究センター内のほ場で新品種「シュウリュウ」を用い、土壌改良(石灰資材の投入、補助暗きょの施工)、畦立て播種、改良型ディスク式除草機による2回の中耕培土、病害虫の適期防除などの実施により、全刈り収量で10アールあたり収量300kgを達成することができました。

 本年は、センター内の他にも県内2か所の現地に高単収を目指した総合実証ほを設置しており、すべてのほ場で10アールあたり収量300kgを達成し、高単収を安定的に確保できる技術体系を確立していきます。

  • 弾丸暗渠の施工の様子の写真

    弾丸暗渠の施工
    撮影:平成26年4月16日、農業研究センター内ほ場

  • 土壌改良剤の散布の様子の写真

    土壌改良剤の散布
    撮影:平成26年5月30日、農業研究センター内ほ場

  • ディスク式畦立て播種の様子の写真

    ディスク式畦立て播種
    撮影:平成26年6月16日、矢巾町現地ほ場

  • ディスク式除草機による中耕培土の様子の写真

    改良型ディスク式除草機による中耕培土
    撮影:平成26年7月22日、矢巾町現地ほ場

(プロジェクト推進室 主任専門研究員 藤田 智美)

このページに関するお問い合わせ

岩手県農業研究センター 生産基盤研究部 水田利用研究室
〒024-0003 岩手県北上市成田20-1
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