果実の管理も初体験!! ~ りんごの補給型施肥試験

ページ番号2005654  更新日 令和4年9月27日

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 生産環境研究室に配属された数藤慶亮(すどう けいすけ)です。今回は、私が担当している「りんごの補給型施肥試験」の調査をご紹介します。

 まず「補給型施肥」について説明します。補給型施肥とは、土壌養分の目標値を満たしたほ場で、作物の吸収量と土壌からの溶脱量に相当する養分を肥料として施用する方法です。従来の施肥と比べてリン酸とカリの施肥量が少なく、この施肥方法により無駄な施肥を防いでコストを削減することができます。生産環境研究室では、本年度から場内及び現地3ヵ所で従来の施肥方法との比較試験に取り組んでいます。

 現在行っている調査の主な内容は、りんごの果実の大きさの測定です。りんごは、着果数を制限して良質な果実を残す摘果が必要ですが、枝の年齢等を判断しながら残すべき果実を見極めるのに大変苦労しました。また、調査のための果実を1区当たり20果選ぶ作業では、適当な果実を判断するのに時間がかかり苦戦しましたが、ベテラン研究員の指導のもと無事終えることができました。

 この調査は11月まで毎月1回行います。まだまだ勉強不足ではありますが、樹体の生育をしっかりと観察し、より良い研究成果をお届けできるよう多くの経験や知識を積んでいきたいと思います。

  • りんごの補給型施肥試験のほ場の写真

    りんごの補給型施肥試験区

  • 調査用のりんごの果実の写真

    ラベルを付けた調査用のりんご

(環境部生産環境研究室 技師 数藤 慶亮)

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