生産回復の決め手になるか? ~ 露地ほうれんそうの収穫が始まりました
ほうれんそうは、本県の主要野菜のひとつですが、生産農家の減少等により出荷量や市場におけるシェアが低下し、販売状況は厳しさを増しています。県内の主要産地では、ほうれんそうの規模拡大を目指す農家や、大規模露地野菜経営の新たな補完品目として、露地ほうれんそうの導入を進めています。比較的安定生産できる6月どり作型および10月どり作型が中心ですが、抽台の発生や生育の不斉一、マイナー害虫の被害など、現地の取組で抽出された課題の解決が望まれています。
そこで県北農業研究所では、露地ほうれんそうの栽培法を確立するため、平成26年度から露地生食用に適した品種の選定や、栽植密度、施肥量、トンネル被覆栽培の検討を行っています。現在は6月どりの作型が収穫期を迎えており、収穫調査が始まっています。
今後3年間の研究期間の中で、露地でも安定して栽培できる技術を確立し、公表していきたいと思います。
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露地ほうれんそうの試験ほ場
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出荷イメージ
(県北農業研究所園芸研究室 主査専門研究員 長嶺 達也)
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