注意!被害増加中 ~ りんごの害虫「ヒメボクトウ」をやっつけろ!

ページ番号2005664  更新日 令和4年9月27日

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 近年、県内各地のりんご園地で、ヒメボクトウ幼虫による被害が増加しています。ヒメボクトウ幼虫は集団でりんごの樹の内部に深く潜り込んで食害するため防除が大変難しく、これまでは決定的な防除法はありませんでした。

 そこで病理昆虫研究室では、現地のりんご農家の協力を得ながら現地実証試験を実施した結果、フェニックスフロアブルを、ヒメボクトウの若齢幼虫がりんごの樹へ食入を開始する7月中旬以前に散布することで、約2ヵ月間幼虫の食入を抑制し、効果的に被害の拡大を防ぐことができることを明らかにしました(添付ファイル参照)。

 なお、幼虫がりんごの樹体内に食入した後では薬剤の効果が低くなりますので、「先手必勝」の防除を心がけましょう!

ヒメボクトウ幼虫の被害を受けたりんごの樹の写真
ヒメボクトウ幼虫の被害を受けたりんごの樹
  • ヒメボクトウ幼虫の集団の写真

    ヒメボクトウ幼虫の集団
    注:虫嫌いの方のために色調を多少変えています

  • ヒメボクトウ成虫の写真

    ヒメボクトウ成虫

  • フェニックスフロアブル処理区の樹の写真

    フェニックスフロアブル処理区
    ヒメボクトウの若齢幼虫が干からびています

  • 無処理区の樹の写真

    無処理区
    若齢幼虫が食入し多量のフンが出ています

(環境部病理昆虫研究室 主任専門研究員 羽田 厚)

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