つつがなく例年どおりに放牧開始 ~ 小石川(牛)・神社山(馬)の開牧
外山畜産研究室では、毎年5月下旬から10月下旬までの5か月間、農家の牛馬を預かって放牧する寄託放牧を行っています。入牧日は例年5月20日前後でしたが、平成24年は牧草の放射性物質検査のために、また平成25年は4月下旬に平均気温が氷点下の日が4日も続き牧草の伸びが遅れたため、牛馬の放牧開始は2年続いて10日遅れとなりました。
平成26年も3月に季節外れの大雪があり、その影響が心配されましたが、本年の入牧日は、馬が5月19日、牛が5月21日と3年ぶりに例年どおりの時期に迎えることができました。放牧開始の遅れは、牧野での受胎時期や子牛の分娩時期が遅くなってしまうため、市場に上場される時の体重が小さく、セリ値の低下につながります。このため、例年どおりの開牧となった本年は、生産者の方々も一安心されていました。
馬の入牧日は天候に恵まれ、青空の下で広い放牧地に放たれた子馬達は元気に走り回り、母馬は美味しそうに草を食んでいました。一方、牛の入牧日は、くもり模様で少し肌寒かったものの、識別用の番号を体に書かれ、体重測定とワクチン接種を済ませた牛達は無事に放牧されました。
本年の寄託放牧が事故なく退牧の日を迎えられることを祈るとともに、牛では秋市場における高い評価を大いに期待しているところです。
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神社山に放牧された馬の親子
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小石川牧野での短角牛の入牧
毛染め剤で背番号を書いています
(畜産研究所外山畜産研究室 主査専門研究員 太田原 健二)
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