県北・二戸地区で初挑戦! ~ 水稲乾田直播技術の実証試験

ページ番号2005670  更新日 令和4年9月27日

印刷大きな文字で印刷

 県北農業研究所では、平成26年度から県北・沿岸地区に適する収益性の高い組織営農モデルの実証研究を進めています。県北地域の特徴である複合経営を活かしながら、分散する狭い農地をいかに集積し個別経営体から組織経営体へ転換できるか、どうすれば1次産業から6次産業への展開を図ることができるのかを検討し、地域のモデルとなる収益性の高い営農組織を育成することを目標にしています。

 その中の目玉の一つが、水田農業の省力・低コスト化技術である「水稲乾田直播技術」の確立です。5月1日に二戸の金田一地区(18アール)において、粘りが強くて味の良い新品種「きらほ」を播種しました。また、5月2日には県北農業研究所内のほ場(6アール)で、飼料用米の新品種候補となる多収系統の播種を行いました。

 二戸地区での乾田直播実証は初めての取組で、担当者、実証農家ともに手順を確認しながら作業を行いました。見学に訪れたJA新いわて水稲生産部会員の方々も、熱心に作業を見守っていました。

 水稲乾田直播技術は、適応条件が限られることや大型機械が必要となることから、県内でも一部地域のみの普及にとどまっています。この実証研究の中で、現地の実証農家の諸条件に適応できる技術の評価と普及が可能な地域の検討を行い、小区画ほ場でも対応可能な技術体系の確立を目指します。

播種の準備中の写真
関係者一同初めての播種を前に緊張の面持ち!?
  • 播種中の写真

    降雨が少なく乾燥気味なのでやや深めに播種

  • 播種後の鎮圧作業の様子の写真

    カルチパッカを用いて播種後の鎮圧作業を実施

(県北農業研究所作物研究室 上席専門研究員 大里 達朗)

このページに関するお問い合わせ

岩手県農業研究センター 県北農業研究所 作物研究室
〒028-6222 岩手県九戸郡軽米町大字山内23-9-1
電話番号:0195-47-1073 ファクス番号:0195-49-3011
お問い合わせは専用フォームをご利用ください。