省力・低コスト技術で復興支援 ~ 復旧水田で湛水直播栽培実証試験2年目のスタート!

ページ番号2005671  更新日 令和4年9月27日

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 農業研究センターでは、東日本大震災からの復旧水田における稲作の省力化・低コスト化に向けて、湛水直播栽培の実証試験を行っています。平成26年度は、前年度試験を行った広田半島営農組合の水田(面積43アール)に加え、この5月に復旧工事が完了したばかりの、陸前高田市の農事組合法人サンファーム小友の水田(面積77アール)でも湛水直播栽培の実証試験を開始しました。

 本年は、専用播種機による「鉄コーティング表面点播」と、動力散布機による「鉄コーティング表面散播」の試験を行い、直播栽培での収量確保のための管理技術について検討しています。

 播種作業は、5月9日に広田半島営農組合、5月14日にはサンファーム小友の水田で行いました。サンファーム小友の石川満雄代表理事組合長からは、「これからの稲作は効率化が重要。直播栽培には大いに期待している」と、実証試験への期待の声をいただきました。この実証試験を通じて、沿岸地域に適した直播技術を確立することで、復興の一助になればと考えています。

注:本実証試験は、農林水産省委託事業「食料生産地域再生のための先端技術展開事業」により実施しているものです。

  • 広田半島営農組合での播種作業の様子の写真

    広田半島営農組合での播種作業
    鉄コーティング種子表面点播、撮影日:平成26年5月9日

  • サンファーム小友での播種作業の様子の写真

    サンファーム小友での播種作業
    鉄コーティング種子表面点播、撮影日:平成26年5月14日
    試験ほ場の周囲では、水田の復旧工事が急ピッチで進められています。

(プロジェクト推進室 主任専門研究員 臼井 智彦)

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