フェザー苗養成&樹体ジョイント ~ 新たなりんごわい化栽培法へのチャレンジ
岩手県のりんご栽培は、わい化栽培が主体で普及率は約90%で全国1位です。わい化樹の経済的な寿命は25年程度といわれており、老齢樹では収量や果実品質が低下する傾向があるため、計画的な改植の実施により園地の若返りを図る必要があります。
しかし、改植には多くの費用や労力が必要であること、果実が結実するまで数年を要するためその間の収益が得られないことに加え、生産者の高齢化などの要因もあって、本県のりんご栽培面積や生産量は減少し続けています。
このような問題を解決するためには、省力的かつ早期に収入が得られる栽培技術を開発する必要があります。これまで果樹研究室では、不織布ポットを利用した大苗養成技術やJM7台木を利用した低樹高仕立て技術などを開発し、早期多収で省力的なりんご栽培の確立に努めてきたところです。
平成26年度からは、フェザー苗養成技術や樹体ジョイント技術を利用した新たな仕立て法について、植栽密度や台木の種類等を含めて検討することとしています。この試験は平成40年まで継続する計画としていますが、良い成果が得られ次第お知らせしていきたいと考えています。
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不織布ポットへの鉢上げ
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苗木の定植
(技術部果樹研究室 主査専門研究員 及川 耳呂)
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