春は肥育牛の出荷で始まります ~ 平成25・26年度日本短角種現場後代検定成績を収集中

ページ番号2005614  更新日 令和4年9月22日

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 畜産研究所では、現在日本短角種の現場後代検定を実施しています。現場後代検定は、平成22年及び23年の直接検定牛(雄子牛の増体等を計測・評価)30頭から選抜した種雄牛12頭の交配で生まれた各20頭の産子を複数の県内肥育農場で肥育し、種雄牛個々の産肉能力を評価するものです。当所では、種雄牛1頭あたり4頭の肥育を分担し、23ヶ月齢前後・体重780kg程度で、12月~4月に出荷・と畜しています。

 平成25年秋に開始した現場後代検定の肥育牛は、平成26年12月から12頭を出荷し、枝肉成績の収集および肉質分析を実施しています。12頭の成績は、と畜月齢22.3か月齢と若いものの、枝肉重量443.4kg、ロース芯面積48.1cm2、バラの厚さ7.2cm、皮下脂肪厚3.3mmと一般出荷肥育牛と比較しても遜色ない肥育成績が得られています。

 今後、平成25年に開始した当所の全肥育牛の成績は4月までに、県内農場の成績は11月頃までに判明し、特に産子の枝肉成績が優れた種雄牛がいた場合、県内の生産者が広く活用できるよう凍結精液を作成する予定です。また、平成26年12月からは、種雄牛6頭の産子各4頭の去勢牛計24頭の肥育を開始し、体重および測尺データを収集中で、平成27年12月から出荷・と畜の予定です。

 当所は、生産者の方々に満足していただける種雄牛を作出していけるよう、日本短角種の産肉能力の向上に努めて参ります。

  • 検定牛の枝肉の写真

    平成25年開始現場後代検定牛の枝肉
    (畜産研究所実施分、去勢)

  • 牛舎内の検定牛の写真

    平成26年開始現場後代検定牛の様子
    平成26年度から一部群房での飼育を実施

(畜産研究所家畜育種研究室 専門研究員 神山 洋)

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