大輪の花を咲かせよう ~「無側枝性ギク」の栽培方法をマニュアルにしました

ページ番号2005615  更新日 令和4年9月22日

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 一輪菊栽培では大輪の花を咲かせるために、わきから出る芽や余分な花芽を取り除く必要があります。この作業は、とても手間がかかることからわき芽の少ない品種が育成されてきました。このわき芽が少ないキクを「無側枝性ギク」と呼んでおり、平成21年から県北地域を中心に栽培が拡大しています。

 無側枝性ギクは、従来の一輪菊に比べて省力的であり露地栽培が可能なので、施設費がかからず取り組みやすいことが特徴です。しかし、栽培が始まって日が浅いことから、県北農業研究所では無側枝性ギクの露地栽培技術を確立するための試験に取り組み、栽培に適する品種及びその特性や、品質向上のための花首伸長抑制剤の処理法を明らかにしました。

 このたび、この試験研究成果をもとに、栽培体系分かりやすくマニュアルにした、全県版の「露地輪ぎく『芽なし菊栽培マニュアル』(改定版)」(中央農業改良普及センター)と「二戸地方の特産切り花 露地一輪ぎく栽培マニュアル」(二戸地方農林水産振興協議会)が作成されました。マニュアルには農業大学校(県立花きセンター)や二戸地域での栽培実証の結果も盛り込まれています。これらを参考にして、技術の内容を確認し新しい栽培に取り組んでみませんか?

  • マニュアルの表紙の写真

    作成されたマニュアル

  • 開花した菊の写真

    彼岸向け適品種「笑の空」

(県北農業研究所園芸研究室 主査専門研究員 鹿糠 美雪)

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