生産羽数大幅アップ! ~ 南部かしわ雛の生産を開始しました
畜産研究所では、例年1月から「南部かしわ」の有精卵の採取を開始し、貯留した有精卵を21日間にわたって人工ふ卵を行い、雛を生産します。平成27年は2月4日からふ卵を開始し、25日に最初の雛が1,300羽誕生しました。本年の雛は、発育性や美味しさが優れる遺伝子を持つ父鶏を用いています。また、母系のロードアイランドレッド種も、平成26年度から発育や産卵性の改良に取り組んでおり、より高い能力の種鶏作出を目標としています。
初生雛の頃は個体によって羽毛色が異なるように見えますが、近年の改良効果で、肥育・出荷する頃(雄90日齢・3kg、雌120日齢・3kg)には揃った羽色の成鶏になります。「南部かしわ」は、性質が温和で人懐っこく、飼料として未利用資源(さな粉、規格外製麺など)や飼料用籾米などの利用も可能であり飼育しやすい鶏です。
平成27年の雛の生産は、前年の実績4,000羽を上回る7,500羽を見込んでおり、28日齢まで飼育した中雛として県内10か所15名の生産農場に配布を計画しています。「南部かしわ」の生産に興味がある方は、当研究所へご相談くださいますようお願いいたします。
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南部かしわの初生雛
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南部かしわの成鶏
(畜産研究所家畜育種研究室 主査専門研究員 佐々木 睦美)
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