おいしいお米はこうして選ばれる! ~「食味官能試験」実施中です

ページ番号2005621  更新日 令和4年9月22日

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 「おいしいお米」とは、どのようなお米を指すのでしょうか?長年の研究の結果から、「粘りがあり、程よく固いご飯」が「おいしいお米」と言われています。技術部・作物研究室では、“食味”が優れる主食用品種の開発に重点を置き、水稲の新品種育成を進めています。そこで今回は、「おいしいお米を選ぶ方法」について紹介します。

 おいしいお米を選ぶために、当研究室では食味官能試験を実施しています。食味官能試験とは実際にご飯を食べておいしさを評価する試験のことで、具体的には、「外観」・「香り」・「味」・「粘り」・「硬さ」・「総合」の全6項目について評価します。

 試験では、お米の研ぎ方、お米と水の量、蒸らす時間などを厳密に定め、ご飯を用意します。赤・黄・青・緑の印が付いた試験専用のお皿にご飯を盛りつけ、中央の基準品種と比べてどのような差があるかを判定します。食味官能評価が高いものは、収量・品質など栽培特性を加味して選び出し、新品種の有力候補としてさらに調査を進めます。

 平成26年度、県の奨励品種に新たに編入された「岩手107号(銀河のしずく)」も、食味官能試験で「おいしい」と評価された品種のひとつです。ご家庭で食べられる日もそう遠くありませんので、乞うご期待。

  • 試験用の皿に盛りつけられたご飯の写真

    食味官能試験の配膳

  • 食味官能試験の様子の写真

    食味官能試験の様子

(技術部作物研究室 技師 太田 裕貴)

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