建設用足場パイプハウスにおけるトマトの周年栽培実証試験

ページ番号2005622  更新日 令和4年9月22日

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 現在南部園芸研究室は、津波被災地域の営農再開および中山間地域の営農規模拡大に向けて、沿岸地域に適した施設および栽培の省力・低コスト化を目的として、建設現場の足場として使用されるパイプを用いたハウス(以下、足場ハウス)でトマトの周年栽培実証を行っています。

 足場ハウスは、独立行政法人近畿中国四国農業研究センターで設計され、既存の簡易パイプハウスと同等程度の資材費で、農家が自力で建てることができるハウスです。現在は、岩手の気候条件(主に冬期)に対応できるように改良を行っています。

 この実証試験は、被災地域でも初年度から安定多収を実現できる技術の開発を目的とし、隔離床養液栽培による周年生産で10アールあたり30トンの収量水準を目標としています。栽培初年度の平成26年は、足場ハウス栽培に最適な品種を選定するため6品種を栽培しています。平成27年度以降は、品種を絞り肥料費削減のため循環型の養液栽培による実証試験を計画しています。

 なお本研究は、農林水産省委託事業「食料生産地域再生のための先端技術展開事業(通称:先端プロ)」で実施しており、いつでも見学可能ですので見学希望の際は当研究室まで御連絡下さい。

注)事業は完了しております。

  • 足場ハウスの内部の写真

    「岩手県対応型足場ハウス」の内部
    施工:独立行政法人 近畿中国四国農業研究センター

  • 隔離床溶液栽培中のトマトの写真

    隔離床溶液栽培中のトマトの様子

(技術部南部園芸研究室 専門研究員 太田 祐樹)

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