極寒の地・薮川に東北6県の畜産研究者が集結 ~ 黒毛和種妊娠牛冬期屋外飼養現地検討会
平成27年1月29・30日の2日間、「平成26年度東北農業試験研究推進会議・畜産飼料作推進部会」が盛岡市で開催され、東北地域の畜産・飼料作物を担当する研究者が一同に会しました。
1日目の会議では、当研究室の研究成果「黒毛和種の妊娠牛を冬期間でも屋外で飼養できる技術」を紹介しました。2日目は、当研究室の現地ほ場において、前日の会議で紹介した成果に関連し、本州で最も寒い地域の屋外で飼われている牛たちを見ながら、電気牧柵や給餌・給水施設の仕様等の冬期屋外飼養技術について検討会が行われ、総勢60名が参加しました。
当日の最低気温は-10.7℃でしたが、検討会の時刻にはこの時期としては比較的高い-2℃まで上昇し、雪も降らず現地検討には良い日和となりました。参加者は、屋外飼養に使われている草架、飼槽、外周の電気牧柵等の施設や、機械による牧草ロールとコーンサイレージの給与を目の当たりにして「積雪時に電気牧柵を利用する際の注意点は?」「水槽の凍らない仕組みは?」等の質問や、寒い屋外でも悠然と過ごしている牛たちに「こんなに寒い中にいるのに全然やせていない!」と驚きの感想を口にしていました。
今回の検討会がきっかけとなり、この技術が黒毛和種繁殖雌牛の増頭につながることを期待しています。
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飼料給与の様子を見学する参加者
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水槽について説明を聞く参加者
(畜産研究所外山畜産研究室 専門研究員 佐々木 正俊)
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