雑穀の安定生産と高付加価値化に向けて ~「二戸地域雑穀推進大会」開催

ページ番号2005625  更新日 令和4年9月22日

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 平成27年1月21日、二戸市の二戸パークホテルで「平成26年度二戸地域雑穀推進大会」(主催:二戸地方農林水産協議会、二戸地域雑穀ブランド推進委員会)が開催され、生産者をはじめ100名を超える多くの方々にご参加いただきました。

 大会では、雑穀の生産振興に貢献した生産者を表彰する二戸地域雑穀ブランド推進大賞の受賞式と、二戸地域の高校生を対象にした雑穀料理コンクールの表彰式が行われました。また、株式会社旭食品の望月氏と有限会社国産産直の今村氏から、雑穀市場の最新の動向と今後予想されるニーズについて力強い講演をいただきました。

 県北農業研究所からは、「雑穀の安定生産と高付加価値化に向けた取組」と題して講演しました。講演では、当研究所が育成した新品種アワ「ゆいこがね」とキビ「キビ岩手糯1号」は、目の疾病に予防効果が期待される機能性成分の「ルテイン」や「ゼアキサンチン」を多く含むことを紹介した他、ポット苗田植機を利用して雑穀の移植栽培を省力化できることや、田植機の改良が安価にできることを紹介しました。これらの新品種の普及や新技術の開発が、新たな消費ニーズの掘起こしや高齢者にもやさしい栽培法の普及につながるものと期待しています。

 県北農業研究所では、今後も健康増進に役立つ成分に注目した雑穀の品種開発や、中山間地域に導入しやすい機械移植技術の開発をすすめていきます。

  • 会場内の様子の写真

    会場内の様子

  • 研修の様子の写真

    県北農業研究所による研修

(県北農業研究所作物研究室 専門研究員 高草木 雅人)

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