伝統食と雑穀の魅力をたっぷりPR ~「伝統食列車第23号」が開催されました

ページ番号2005627  更新日 令和4年9月22日

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 「日本の伝統食を考える会」は、1981年に大阪で設立された日本の伝統食の継承・発展と新しい食文化の創造を目的に活動している団体です。各地に出向いてその土地の伝統食を学び味わう会は「伝統食列車」と名付けられ、団体の重要な活動のひとつになっています。

 この度「伝統食列車第23号」が開催され、大阪府を中心に西日本から51名の方々が4日間かけて岩手県を縦断しました。その中で平成26年10月23日に軽米町で雑穀をテーマにした企画が行われ、県北農業研究所に来所し学習会を行いました。当研究所からは、雑穀は縄文時代から利用されてきた歴史があることや、水田が少なく水稲の作柄が不安定な県北沿岸地域では、雑穀が命をつなぐ食糧として非常に重要であったこと、馬の飼育とヒエ栽培は密接に関係していたことなどを説明しました。

 次に、地元で実際に雑穀栽培に取り組んでいる川原木賢一氏から、農薬を使わず健康に良い雑穀を心を込めて作っていることが実体験を含めて紹介されました。その後は、キビ新品種「キビ岩手糯1号」100%のモチを、ジュウネ(えごま)を使ったタレなどで試食提供しました。

 参加者は伝統食や雑穀に関心が高い方が多く、雑穀の品種開発や栽培法、雑穀の消費拡大方策や、岩手での雑穀の食べ方などについて質問が相次ぎ、活発に意見が交わされました。県北農業研究所では、今後も雑穀の新品種の紹介や消費拡大に関する情報提供など、産地を盛り立てる活動を積極的に行っていきます。

  • 雑穀利用の歴史等について説明中の写真

    雑穀利用の歴史や雑穀の健康機能性、品種開発等について説明

  • きび100%のモチを試食中の写真

    「キビ岩手糯1号」100%のモチを試食しながら意見交換

(県北農業研究所作物研究室 作物研究室長 髙橋 好範)

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岩手県農業研究センター 県北農業研究所 作物研究室
〒028-6222 岩手県九戸郡軽米町大字山内23-9-1
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