遥か彼方から心強い援軍!~ 放牧衛生検査に日大生が応援

ページ番号2005636  更新日 令和4年9月22日

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 農家の牛馬を預かる寄託放牧の閉牧を10月中旬に控え、平成26年最後の牛の衛生検査を好天に恵まれた10月1日に小石川牧野で行いました。この日は農家の方々のご都合が重なり牛を集める人手も少なかったのですが、遥か遠方より援軍を迎え、子牛の体重測定と雌牛の妊娠確認の作業を順調に進めることができました。

 その「援軍」とは、前年の閉牧の日に視察に訪れた日本大学長嶺研究室の学生10名です。今回も、母子を振り分けて子牛の体重測定に始まり、母牛の妊娠確認では牛の誘導から尻尾の保定にゲートの開閉、バケツの水の交換、この日に山から下がる子牛の積込まで手伝ってくれました。

 作業の後には、前年の子牛市場は高値で嬉しい反面、売れ先は県外が多いことや、繁殖農家の主力は高齢の方が多く、牛の頭数増には直結しないことなどを一緒に考えてもらいました。研究室では育種を学んでいる彼等からは、「短角の乳量が多いのは交配された外来種の影響ですか」とか「褐毛和種には系統があると聞いたけど、短角にも地域の違いがあるのですか」等の質問も投げかけてくれました。

 お昼は近くの名物「外山そば」を食し、午後は家畜育種研究室の種雄牛を見学した彼等。後日、引率の教授から頂いたメールには「学内の短角ファンが増えました」の一言が。いつの日か、今回訪れた学生達が畜産の世界で活躍する姿が見られることを期待しています。

検査の場所まで牛達を誘導中の写真
検査の場所まで牛達を誘導
  • バケツの水を交換中の写真

    バケツの水を交換

  • 牛と日大生の写真

    笑顔の援軍に牛達も安心

ゲートを開閉する日大生の写真
ゲートの開閉や尾の保定も大事な役割

(畜産研究所外山畜産研究室 外山畜産研究室長 熊谷 光洋)

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