オージーから来たニクいヤツ! ~ ゴウシュウアリタソウ防除の現地実証試験

ページ番号2005871  更新日 令和4年11月11日

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 2000(平成12)年に、八幡平市のほうれんそうハウスにおいて県内で初めて確認された、帰化雑草「ゴウシュウアリタソウ」の発生地域が、近年拡大しています。この雑草は、発芽後3週間以内に微小な種子を多数実らせ、ほうれんそう収穫作業時に種子が落下しやすく、風雨によって種子が容易に移動しやすい特性があり、繁殖力が旺盛です。

 平成24年度に、中央農業改良普及センターから防除技術の確立を要望された県北農業研究所では、まず埋土種子に対する防除効果を確認するため、本種の発生が非常に多い近隣の現地ハウス2カ所において、平成25年6月12日と19日に各々3種類の薬剤による土壌消毒を実施しました。

 10~14日間で農ポリ被覆を除去後、直ちに通常通りほうれんそうを作付けし、その場合のゴウシュウアリタソウの発生量調査を行い、効果的な土壌消毒剤を選択する予定です。

  • ほうれんそうの畦間に密生したゴウシュウアリタソウの写真

    ほうれんそうの畦間に密生したゴウシュウアリタソウ
    (撮影日:2008年7月18日、八幡平市田頭)

  • ガス難透過性農ポリを用いて被覆したハウスの写真

    ガス難透過性農ポリを用いて被覆開始
    (撮影日:2013年6月19日、軽米町晴山)

(県北農業研究所園芸研究室 上席専門研究員 藤沢 巧)

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