「黒い宝石」カシスが花盛りです! ~ 小果樹の栽培技術確立試験
果樹研究室では、ブルーベリーを中心とした小果樹類の栽培技術について研究課題化して取り組んでいます。その中で、寒冷地に適する小果樹として近年注目されているカシスについて、労力を要する収穫作業の省力化や、用途に応じた優良品種の選抜等の研究を行っています。
カシスは、ユキノシタ科スグリ属で「黒ふさすぐり」とも呼ばれています。カシスは、ブドウのように1つの房に数個~十数個の花がつき、基部に近い花から先端の花へと順次開花が進んでいきます。センター内のカシスほ場では、まだ肌寒かったゴールデンウィーク頃から開花の早い品種の開花が始まり、5月中旬に満開期となりました。
カシスは、お隣の青森県が主産地ですが、本県でも一関市や一戸町等で産地が形成され、既に加工品の製造・販売が行われています。収穫作業にかかる労力の他にも病害虫の防除など現地では課題も多く、そのようなカシス産地にも活かせる成果が上げられるよう取り組んでいるところです。
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カシスの樹
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カシスの花
(技術部果樹研究室 主査専門研究員 川守田 真紀)
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