新酒の売れ行き好調で作付拡大中! ~ オリジナル新品種「結の香」を用いた純米大吟醸酒

ページ番号2005880  更新日 令和4年11月11日

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 農業研究センターが平成23年度に開発した大吟醸酒向け酒造好適米新品種「結の香」を用いて醸造された大吟醸酒が、品種名と同じ「純米大吟醸酒 結の香」として平成25年から発売されています。3月19日の発売開始から2ヶ月半が経ちましたが、「香りが立っている中にも透明感がある」、「山田錦を超えているのではないか。とても美味しい」などと高く評価され、既に初回出荷分を完売した酒造会社もあり、当初の見込みを遥かに上回る売れ行きです。

 平成24年、「結の香」は、奥州市前沢区と紫波町で計2.4ヘクタールで栽培されましたが、本年は計5ヘクタールに拡大し、醸造する酒造会社を増やしていく予定です。この品種は、いもち耐病性や耐冷性が不十分で、収量も低く作りにくいものの、高い醸造適性を生かした酒造用米として、JAや農業改良普及センターと綿密な連携を保ちながら、技術支援を行っていきます。

 「結の香」の名称には、農家と酒造会社が協働し、技術を結集して米作り・酒造りを行うことで、香り高い大吟醸酒ができるとの想いがこめられています。岩手県は、「結の香」を「山田錦」以上の酒造好適米に育てるため、岩手県酒造協同組合等とも連携して情報発信も行っていきますので、今後の取組にご期待ください。

  • 新品種「ゆいのか」及び新酒発表会の様子の写真

    新品種「結の香」及び新酒発表会
    (撮影日:平成25年3月19日、盛岡市)

  • 紫波町現地での田植えの様子の写真

    紫波町現地での田植え
    (撮影日:平成25年5月28日)

(技術部作物研究室 作物研究室長 菅原 浩視)

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