高標高地での畜産研究とともに歴史を刻んだ127年 ~ 外山小学校・薮川中学校が閉校
平成26年3月16日、外山畜産研究室の所在地(盛岡市玉山区薮川)を学区とする、外山小学校及び薮川中学校両校合同の閉校式が行われました。この日、式典開始1時間前の国道455号線では、湿った重い雪が降る中、いつもと違い多くの車が盛岡から両校方面に向かっていました。
外山小学校ができたのは明治20年。当時は、「薮川簡易小学校外山分教場」という名称で、岩手県産馬事務所官舎だった建物を使い、授業が開始されたとのことです。当研究室の歴史は、これよりも更にさかのぼり、明治9年に設置された「県営外山牧場」から始まっています。そこでは、馬の飼養や牧野の管理に地元住民の方々が携わっていたはずです。その方々のお子さんたちが両校に通い、巣立っていきました。
そして、開校から127年経った現在でも、当室の現場では両校を母校とする多くの職員が汗を流しています。両校はまさに、高標高地での畜産研究を担う当室とともに歩んできたと言っても、過言ではありません。
式典後、200人を超える卒業生や関係者などが参加して、両校の思い出を語る会が開催され、長い歴史に幕が引かれました。地元の方々に支えられて、当室の今日があることへの感謝の気持ちを忘れずに、これからも地域行事への参加を続けて参りたいと思います。
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学舎に別れを告げる外山小学校最後の生徒4名
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降納される外山小学校校旗

(畜産研究所外山畜産研究室 外山畜産研究室長 熊谷 光洋)
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