県有種雄牛「菊福秀」の産子が頂点に ~ 第24回いわて牛枝肉共励会
平成26年1月24日に、東京都中央卸売市場食肉市場で開催された「第24回いわて牛枝肉共励会」で、県有種雄牛「菊福秀」の産子が、全体の頂点である最優秀賞を獲得しました。この共励会は、平成3年4月からの牛肉輸入自由化を前に、同年1月に第1回が開催されました。それまでこうした共励会は、県内各産地の農協が個別に開催していましたが、牛肉の輸入自由化で国内の産地間競争が激化することを見越して、「オール岩手」でのブランド化を目指したものです。
今回出品された60頭のうち、県有種雄牛の産子は20頭でした。最優秀賞は、前述のとおり「菊福秀」の産子で、BMSNo.は最高の12、枝肉単価は3,095円/kgでした。県有種雄牛産子20頭の平均枝肉単価は2,162円で、東日本大震災発生前の平成23年1月開催以降の最高値を付け、さらに、肉質面では20頭すべてが「上物」と言われる4等級以上で、その8割が5等級、その他40頭の平均枝肉単価より115円高となりました。
区分 |
出品頭数 |
上物率注 |
5等級率 |
平均枝肉単価(/kg) |
---|---|---|---|---|
県有種雄牛 |
20頭 |
100.0% |
80.0% |
2,162円 |
その他 |
40頭 |
98.0% |
60.0% |
2,047円 |
全体 |
60頭 |
98.3% |
66.7% |
2,085円 |
注)上物率:牛枝肉取引規格(日本食肉格付協会)肉質4等級以上の割合
県有種雄牛の生みの親である当研究室としては、孫に当たる牛たちの活躍を誇らしく思うとともに、今後さらに優れた種雄牛を作り出していこうという決意を新たにしました。
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共励会でのセリの様子
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最優秀賞の枝肉(BMSNo.12)
(畜産研究所種山畜産研究室 専門研究員 大崎 翔)
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