量良し、質良し、味も良し! ~ 豆腐向け大豆新品種「シュウリュウ」
消費者の美味しい豆腐に対する需要が高まり、収量性に加えて加工適性がより優れる大豆新品種が生産者や大豆加工業者から求められています。
豆腐向けの大豆新品種「シュウリュウ(旧系統名:東北166号)」は、岩手県で主に作られている品種の「ナンブシロメ」や「リュウホウ」と比較して、多収、高品質、倒伏しにくいといった非常に優れた栽培特性を示しています。奥州市の現地試験では、全刈り収量で10アールあたり366kg(平成24年:396kg/10a)と非常に良い成績でした。また、豆腐加工適性および豆腐等の食味も良好です。
ちなみに、「シュウリュウ」の名前の由来は、大豆の外観品質がきれいで(秀粒)、収穫時期になっても倒れにくい(秋立)といった意味が込められています。
岩手県農業研究センターでは、豆腐加工業者、生産者、普及センターおよび関係機関と連携し、早期に「シュウリュウ」を奨励品種に編入して生産現場に普及するよう取り組んでいます。
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成熟期の「シュウリュウ」
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豆腐の加工適性および食味が市販品と比べて良い

(技術部作物研究室 主任専門研究員 伊藤 信二)
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