現在の人気ナンバー1を凌ぐ産肉能力! ~ 本県の基幹種雄牛として新たに3頭がデビュー

ページ番号2005803  更新日 令和6年3月13日

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 種山畜産研究室では、平成25年3月までに黒毛和種種雄牛産肉能力検定を終えた種雄牛のうち、能力優秀な3頭(「古都乃花(ことのはな)」「平安茂福(ひらやすしげふく)」「月山桜(がっさんさくら)」)を新たに本県の基幹種雄牛に指定し、4月から人工授精用凍結精液の本格供給を開始しました。

 その後、本年8月に公益社団法人全国和牛登録協会注1)が公表した最新の育種価(産子の枝肉成績から種雄牛の遺伝的能力を推定し数値化したもの)によれば、この3頭が、現在利用されている県有種雄牛の中で人気トップの「菊福秀注2)」を凌ぐ産肉能力を発揮していることが判明しました。

 新たに3頭が基幹種雄牛に加わったことにより、高能力な県有種雄牛のラインナップが充実し、繁殖農家における種雄牛選択の幅が拡がりました。当研究室では、今後も様々な機会を通じて和牛農家や人工授精師の皆様に情報提供を行い、県有種雄牛の利用拡大による「和牛産地いわて」のブランド力向上に努めていきます。

「菊福秀」との育種価比較

種雄牛

主な産肉能力形質
枝肉重量

主な産肉能力形質
脂肪交雑

菊福秀

100

100

古都乃花

112

101

平安茂福

99

102

月山桜

110

93

(菊福秀の能力を「100」」とした場合)

注1)公益社団法人全国和牛登録協会
 昭和23年設立(平成24年公益社団法人へ移行)。我が国固有の財産である和牛の登録・育種改良に関する事業等を実施。和牛のオリンピックとも称される「全国和牛能力共進会」を主催。
注2)菊福秀
 本牛を父に持つ肥育牛が、平成22年度全国肉用牛枝肉共励会(国内で最も権威のある共励会)で最高位の名誉賞、平成23年度第13回全農肉牛枝肉共励会雌牛の部最優秀賞をそれぞれ獲得するなど、数々の実績に裏打ちされた全国屈指の種雄牛。県有種雄牛人工授精用凍結精液全利用量に占める菊福秀精液の割合は5割超。

  • 「ことのはな」の写真

    古都乃花

  • 「ひらやすしげふく」の写真

    平安茂福

  • 「がっさんさくら」の写真

    月山桜

(畜産研究所種山畜産研究室 主査専門研究員 今野 一之)

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